俺様男子とラブ同居
「…花火大会?」


ファーストフード店の店内の壁に、花火大会開催のお知らせのポスターが貼ってある。




「しかも、日程が…」

「そう!今度の日曜日!」


日時もピッタリ♪♪




「いいじゃん!花火大会で!ってことは…」

「浴衣で行こう♡」


そうなるよね♪




「きゃーー初デートが花火大会なんて、めっちゃ良くない?」


しかも、夜だし…なんかロマンチックだよ♡♡




「そうだね!早速お母さんに、浴衣出しといて貰わないと!」

「私も!あ…明日にでも、髪に飾るアクセ買いに行こうよ」

「行こう行こう!日野くんには連絡しとくね」



彩は、嬉しそうにそう言った。




楽しみだなぁ、花火大会。


慶太と最後に行ったのは、いつだろう…

多分、小学生だな。


この歳になっても行けるなんて…マジで嬉しいよ…


よーし!

気合い入れるぞーー!






…………



「ただいまー」


夕方


彩と別れ、家に帰ってきた私は、玄関で雑にサンダルを脱いだ。



「おかえり、歩夢。あーあ…ちゃんと靴片たせよ(汗)?奈緒子のやつ、うるさいから…」
< 173 / 365 >

この作品をシェア

pagetop