俺様男子とラブ同居
「あ、コレ懐かしいな」


先輩は、並べられている駄菓子を手に取る。



「これとこれ買うよ」

「ありがとうございまーす♪150円です」


先輩はポケットから財布を取り出すと、私に500円玉を差し出した。



「ちょっと待ってくださいね。今、おつりを…」

「おつりはいいよ。残りで、あとでジュースでも買って」

「え…」


先輩はそう言うと、私に手を振ってその場から離れた。




「あ、せ、先輩!」


急いで、先輩を引き止める。

先輩は、一瞬こっちを振り返った。



「…ありがとうございます」


ペコっと頭を下げる私。


先輩はフワッと笑って手を振って、一緒に来た友達と教室から出て行った。
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