俺様男子とラブ同居

あのとき…

慶太side



「………8度7分。うーん…下がらないね」


奈緒子が体温計を見て、顔をしかめた。



「…午後になっても下がらなかったら、病院行った方がいいよ」

「うん…」

「なんで熱があるのに、街中を走ったりしたの(汗)?」

「・・・・」


奈緒子の言葉に、すぐに言い返す言葉が見つからない。


終業式の夜…

俺は一時的に下がった熱をぶり返した。


あの日…川村といるところを、歩夢に見られた日……






…………


俺の記憶は、風邪をひいた終業式の日にさかのぼる。
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