俺様男子とラブ同居
俺はその女に背を向けて、また走り出す。


これじゃあ、まるで痴漢だな…

本当にダセェ。



こんなに目の前が見えなくなるなんて…

普段の俺だったら、絶対あり得ねえ…


どちらかというと、いつもは冷静な性格だと思う。

あまり感情で動いたりしないし…



でも歩夢のことになると…

なんでこんなに取り乱す?


こんな…まるでガキみたいに……



俺はそのまま数時間、

家の周辺から隣駅やその隣駅まで…歩夢を探して走り回った。


携帯も財布も持ってきてない。



俺の頭には、歩夢しかなかった…
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