俺様男子とラブ同居
彩は小走りで、トイレに入って行った。


トイレの前の水道の横の壁にもたれかかりながら、何気なく携帯を開く。




慶太に、一応メールしようかなぁ…

”今日お昼いらない“って。


うちの両親は共働きだから、学校が短縮で帰りが早い日は、

お母さんが家のリビングのテーブルの上に、いつもお金を置いて仕事に行く。



そのお金で、私と慶太はお昼を用意する。

そのスタイルが、私たちの定番。

昔から、そうしてきた…



携帯の画面を、メール画面に切り替え、慶太にメールしようとしたその時…





「………歩夢ちゃん?」


え……



突然、誰かに名前を呼ばれる。

声からして…男の人……?

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