車椅子から見える愛

私は学校へ。
私だって学校は好きではないけど、家にいるよりは楽しいと思うんだけど。


担任がきた……涼太はすごく緊張していたみたいだわ。
私は学校から母のテレパシーを受け取っていたの。


「自分がどうすればいいのかわかるよね?」


担任がいきなり涼太にそう言ったの。


ー??ー


母は意味がわからなかったけど、先生が何を言うのか、最後まで聞くことにしたみたい。


「ちゃんと考えて!」


涼太は緊張して黙っている。
というより、大人でも意味がわからないのに返事のしようがないわ。


「どうするの?」


担任の先生はそんなことばかりを言ってたわ。


母がたまらずに声を出した。


「先生、そんな言い方で子供がわかるんですか?だいたい何故学校に行かないのかそれもまだ聞いてないですよね。それで行くと思いますか?悪いけど帰ってください!」


担任は黙って帰っていったわ。
無言で怒ったような顔で……。


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