車椅子から見える愛
身体全身のケイレンが起こって、母は私を近くの病院に連れて行ったの。
「ケイレンを起こしてるんです!」
母みゆきは看護師さんに、ハッキリとそう伝えたのに、普通通りに待たされたの。
母は、やはり救急車を呼べば良かったと後悔してたわ。
やっと診察を受け、その時にはじめてお医者さんから障がい者専門の病院を紹介されたのよね。
その病院ではなんにも出来なかったみたい。
紹介状をもらい、車で1時間離れた病院へ両親が私を連れて行った。
「てんかんの発作ですね。入院して合う
薬を探しましょう」
お医者さんからそう言われ、準備をして入院をしたのよ。
母子入院という入院で、母は私についていなくてはならなかったの。
母子入院と言われなくても、母はそうしたと思うけれど。