車椅子から見える愛
「双子ちゃんですねー」
明るく医者から告げられてもすぐには喜べなかった。
普通なら大喜びするのかもしれないが、私に双子が育てられる?
とても不安だった。
でも不安よりもやはり喜びの方が強くなってきた。それは私のすぐになんとかなると思える性格にあるのかもしれない。
不安と言っても生まれてくる命はもう決まっているのだ。やるしかないではないか!
その日から私も主人も私の母親も双子が生まれてくるのが楽しみになった。
でも、運命とは時に残酷なものなのである。
4ヶ月健診のときには
「あれ?ひとりの赤ちゃんの頭がちょっと変」などと医者が言い出したのだ。
いったい赤ちゃんに何が起きているのか。