車椅子から見える愛

でも、予想に反してお通夜の日に弔問客が次から次と、いつ途切れるのだろうというくらい来て、本当にビックリした。


親戚も一部の人を除き、ほとんど来たし、凉太のクラスメイトとその父兄、凉太の学校の先生、それに加えて、かりんの学校の先生が来てくれたのである。


学校のことを忘れていた。
葬儀屋もそのくらいは予想がついたであるうに。


しかし、葬儀屋もビックリしていたので、予想以上の人数だったのだろう。


葬儀のために用意していたものが、全然足りない。でも、なんとか間に合わせるとのことだった。


子供の葬儀のことなど、前以て考える親などいない。


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