車椅子から見える愛

「とにかく抗生剤を続けて飲んでください」


ーえっ?それだけ?もう死にそうなのに。息ができないんですよ!助けて!ー


その時医師に私は何かを必死に訴えたが、聞いてもらえずまた抗生剤だけを出されて帰された。


ー入院したい。ちゃんと調べて欲しい。殺される。私が死んだらあの女医のせいだからね!誰も助けてはくれない。病院って人の命を助けるところじゃないの?こんなの風邪のわけないのにー


「かりんは施設に預かってもらったよ」


かりんは短期入所したのだ。はじめてのお泊り大丈夫だろうか。でも私も限界。その間にゆっくり休んでよくなればと思ったが、息苦しさは治らない。食欲もない。夜中も浅い息で寝てるのか寝てないのかわからない。かりんがいないので私は寝たきり状態になった。


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