車椅子から見える愛

苦しい。あれから3日くらい我慢したけど少しもよくならない。今にも息が止まりそうで怖かった。


かりんともこのまま一生会えないような気がしてくる。かりんに会いたい。かりんと一緒にいられることは本当にそれだけで幸せなことなんだとわかった。


「お母さん救急車呼んで。苦しい」


私はすごく我慢強い人間だと自分のことを思っているが、こんなのはとても我慢できなかった。


「救急車なんて呼んだら恥ずかしい」


母も私の看病でイライラしてるのだ。妹に電話して来てもらった。妹は他の総合病院に行ってみるかと言ってくれ、そこに行くことにした。


私と妹と母とで行った。受付で総合診療科の方へ行けと言われる。


午前10時頃に行ってお昼過ぎても呼ばれなかった。私はとにかくこれで何かわかるかもしれないと思い必死に待った。


< 438 / 467 >

この作品をシェア

pagetop