車椅子から見える愛
私が熱性ケイレンを起こすということは頭になかったの。
「心配ないと思いますよ〜」
「ありがとうございました」
「あ、それとね〜確かに他のてんかんに移行する可能性もあるけど、それはまだ先の話だし、点頭てんかん自体はほとん
ど中学生くらいになれば、脳波も正常になるんですよ」
ーえっ!ー
母はまた声を出しそうになったのよ。
寝耳に水とはこういうことを言うのかな。
あはは。
「点頭てんかんは治るんですか?」
「治りますよ〜。そしたら薬もやめられますよ」
初耳だったわ〜。
母は、私が薬を一生飲まなければいけないと思っていたから。
私たちはいろいろと安心できて家に帰ったよ。
私たちって?もちろん私と母とおばあちゃんのことよ。
この3人はいつも一緒なんだから。
あはは。