車椅子から見える愛

「お母さんじゃないからね」


そう言いながら母が私の指を一本一本外していく。


私はわからないので、しばらく恨めしそうな顔をしている。


「私じゃないってば〜」


母は無実を訴える。
あはは。


人にはわからないかもしれないけど、笑いの絶えない家庭なのである。


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