Blood Tear
腕を組み壁に背をつけ立つ彼の名はフリード・ブラッドリィ。
銀髪に赤のメッシュ、鋭い瞳は血のように真紅。
短剣を自在に操る彼はライア達の仲間であるが、彼等との仲は良いとは言えない。
ライア意外は彼を歓迎していなにような、そんな感じなのだ。
「さぁ、本題に入ろうか」
全員がフリードを睨む中、ライアのその言葉に全ての視線が彼に向く。
「特に重要な話ではないんだけど、時にはこうして集まるのもいいよね。生存の確認や裏切り者の特定なんかもできるしさ」
彼のその物言いにティムリィは鋭い瞳を向け、マットは鼻で笑うとずれた眼鏡を押し上げる。
カンナとナギは2人揃ってケタケタと笑う中、スティングは呆れ静かに息を吐く。
「で、話って言うのは?」
話を戻そうと声をかけると、ライアは面白く無さそうに舌打ちをする。
そんな事に構っていられず苦笑いして済ますと、ライアは仕方なく話を本題に戻した。