Blood Tear
地を蹴ったアリューはすぐさまレグルに斬りかかる。
放たれた銃弾を身を低くし交わすと、次いで足元に飛んできた銃弾を飛躍し回避。
高々と飛躍した彼女は振り上げた刃を振り下ろす。
その刃を右手の銃でいなすと左手の銃の引き金を引くレグル。
銃声が鳴り響く中、空中で器用に身を捻ったアリューは銃を蹴り上げ銃口をそらす。
そして着地すると共に刃を振るい、膝で鳩尾を蹴ると更に脇腹に蹴りを入れ彼を突き飛ばした。
「っ……!」
「あぁあ…彼の身体は研究に使うから、余りボロボロにするなよ、アリュー」
店先に突っ込んだレグルの元に歩み寄るアリューに口出しするが、分かっているのかいないのか、どちらともつかない反応を見せ店の中へと姿を消した。
商品の並べられた机に身をぶつけたレグルは肩に負った傷に顔をしかめ、目の前に散らばった物の中から1つを咄嗟に掴む。
そして背後に気配を感じた彼は振り返りながら刃を受け止めた。