Blood Tear
後ろに跳びフリードから離れたクレアはウェイトレスに刃を向ける短剣を鎌で振り払う。
彼女を貫く前に何とか間に合いホッと息を吐くクレアだが、そんな彼女に向かってフリードは短剣を投げつけた。
フリードに背を向ける状態となっていたクレアは身をそらしてそれを避け、台を倒し盾にし次いで飛んでくる短剣を防ぐ。
台の後ろに身を隠したクレアは傍に転がる瓶を投げフリードの気をそらすと窓を飛び越え外に出た。
窓硝子を割り地面に転がるクレアは素早く着地し屋根の上に飛躍。
地を蹴った瞬間食堂の窓から飛んでくる幾本もの短剣。
それはクレアが転がるであろう地に突き刺さる。
「それで避けたつもりか?」
「?くっ……!」
壁を壊し姿を現したフリードの言葉に眉を潜めるクレアは、屋根に着地した瞬間何かに気づき振り返る。