キミに出会えた確率
そのときの俺は・・・


髪は明るい茶パツ、ピアスも何個も空けてたし、いかにも不良って感じの格好だった。




いや、実際…不良だったのかもだけど。




遅刻もサボリも多いし、おまけに軽くて女癖が悪い。




問題行動だけは起こしてなかったにしても・・・




そんな俺に寄ってくるのは友達も女も同じ様な不良達ばかり。





今までそれでいいって思ってた。





手に入れたい物は何でも手に入ったし、
友達とも何度も変わる彼女とも、深い関係に何てなりたくなかった。







―――――誰も俺の心の中に入ってくるな






・・・そう予防線を張っていたんだ。







人を信じるだけ無駄だと。






信じて、裏切られて傷つくくらいなら最初から信じねぇ。





その方が楽だった。

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