キミに出会えた確率
――――――ただ過ぎていく毎日


俺はそんな毎日にどこか退屈してたんだ。




でも・・・あの日だけは違った。





日差しが強くなってきた6月の終わりの頃・・






俺はいつものように電車で家に帰る途中だった。




たまたま同じ電車に乗っていて、たまたま目に入った女。





同じ制服を着てるって事は同じ学校か・・・。





自分で言うのも何だけど、うちの学校の女子で俺を知らないヤツはいないはず。



なにかと不良って目立つじゃん?




そして決まって顔目当てで俺に近づいてくる。




だから俺も、それ相応の態度をとる。





近づいてきたやつにはとりあえず笑顔を向けときゃいい。




そう思ってたから、てっきりこの女もそうやって近づいてくると思ってたんだ。
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