キミに出会えた確率
でも、心への恋心に気づいた俺は手を払いのけた。





「ごめん、もうこーゆうのやめよっか?」



と笑顔で言った。






ニセモノの笑顔・・・だけど。





好きな人が居る限りは一途でありたい。





そう・・・思った。






だから今まで遊んでた女とは手を切った。




自分勝手だって思ったけど、「好きな人が出来た」と言ったら分かってくれた。






結局、今までの女達は俺が“遊び人”ってとこが良かったんだろうな。



好きな子が出来て、一途になった男なんかに興味はないってことだな・・・。







その様子を見て蒼は、自分のことのように『偉い偉いっ♪』と喜んでいた。






恋するってこーゆうことなのかと改めて実感する。




・・・しかも片思い。





まぁそれなりにメールもしてるし、何度か電車でも話した。


そのことを蒼に話すと、




『いい感じなんじゃない?』


と言ってくれた。



「蒼っ。恋の悩みとか初めてだわ。俺(笑)」

< 115 / 152 >

この作品をシェア

pagetop