キミに出会えた確率
青色の横断歩道。



俺の姿にはまだ気づいていない心が
きょろきょろとあたりを見渡していた。





「心!!」



俺は心の名前を呼んだ。



『章輔っ!!』




嬉しそうに駆け寄ってくる心が見えた。














――――――なぁ、神様。もしあの時俺が・・・





心の名前を呼ばなかったら、






心は今も俺の隣で笑って居ましたか?――――――











プップープップー

・・・キキーッ






鳴り響いたクラクションの後、急ブレーキの音と、何かがぶつかった鈍い音が聞こえた。
< 126 / 152 >

この作品をシェア

pagetop