キミに出会えた確率
「だよねー!!」
『そうそうっ でねっ・・』
柚と登校するのも習慣になっていたある日。
ガラッ・・・
教室のドアを開け、いつもどおり席に着く。
入学してから席替えがあったが、
残念なことに柚とは席が離れてしまった。
でもまたあたしの前の席は遥なのだ。
もう登校していた遥に声をかけた。
「遥、おはよーっ」
そこでいつもなら返事が返ってくるハズだった・・・
あたしに肩をたたかれて振り返った遥は
怪訝そうな顔をしただけだった。
「えっ・・・?」
遥の予想外の反応に同様を隠せない。