キミに出会えた確率
でも授業中遥の背中を見ていると嫌でも
気にしてしまう・・・
ぼーっとしているとあっという間に
昼休みになっていた。
『香恋ー!!ごめんっ。
今日委員会の集まりあるからご飯食べたらすぐ行くねっ』
机をくっつけながら柚は申し訳なさそうに言った。
「ん、分かった」
『あれっ?香恋お弁当は?』
自分のお弁当のふたを開けながら
柚は首をかしげた。
「あー、今日はパン買うつもりだったから。
柚が食べ終わったら買いに行くよ」
『あたしだけ先に食べちゃってごめんね?』
「そんなこと気にしないでっ。はい、食べた食べたっ!!」
食べるのをためらっている柚を
あたしはそうせかした。