キミに出会えた確率





でも授業中遥の背中を見ていると嫌でも
気にしてしまう・・・





ぼーっとしているとあっという間に
昼休みになっていた。





『香恋ー!!ごめんっ。
今日委員会の集まりあるからご飯食べたらすぐ行くねっ』




机をくっつけながら柚は申し訳なさそうに言った。




「ん、分かった」



『あれっ?香恋お弁当は?』





自分のお弁当のふたを開けながら
柚は首をかしげた。





「あー、今日はパン買うつもりだったから。
 柚が食べ終わったら買いに行くよ」




『あたしだけ先に食べちゃってごめんね?』



「そんなこと気にしないでっ。はい、食べた食べたっ!!」




食べるのをためらっている柚を
あたしはそうせかした。
< 148 / 152 >

この作品をシェア

pagetop