キミに出会えた確率
さっきまでなかったはずの紙切れが
机の上に置かれている。
何・・・コレ?
ドクン・・・ドクン・・・
心臓が嫌な音をたてた。
これを見たら絶対後悔する・・・
そう分かっていても見ないで捨てる、
なんてことはできなかった。
恐る恐る四つ折にされた紙を広げていく。
そこには“死ね”“消えろ”“退学しろ”
など乱雑な字で暴言が書いてあった。
これで確信してしまう・・・
昨日までとはあたしを取り巻く周りの視線が違うと。
今朝の遥の態度といい、
見知らぬ人から睨まれたり
こそこそを噂されたり・・・
そして、
極めつけはこの手紙。
ここまで来ると気のせいとかではすませない。