キミに出会えた確率
『・・・さんっ!!雪城さんっ!!』



誰か・・・あたしの名前呼んだ?



パニック状態だったあたしは、ハッと我に返った。







キョロキョロと顔を動かすあたし。





『あのー・・・』




声の主は隣に座っている、同じ新入生だった。







「えと・・・」






『初めまして!!
 あたしは、高瀬 柚木(タカセ ユズキ)です☆』



そう言って微笑んでくれた。





「は・・・初めましてっ
 雪城 香恋です!!」


恥ずかしながら声が裏返ってしまった。




『これからよろしくねっ♪柚でいいよっ』



柚・・・はあたしとは対照的に落ち着いて言葉を続けた。




「うん。よろしくね、柚!!
 あたしのことも香恋って呼んで☆」






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