キミに出会えた確率
あたしは章輔に連れられ、



木漏れ日が綺麗な中庭のベンチに座った。





今日も空は快晴だ。





『ごめんね、友達と帰るとこだった?』




「ううん、大丈夫です!!」





『良かった。俺、学校ぐらいじゃないと、なかなか話す時間無くてさ』






「全然っ。こっちこそわざわざごめんなさい。」






『あやまんなって(笑)俺が話したかったんだし。
てか・・・さ、敬語じゃなくていいよ』






章輔は、はにかんでそう言った。



「う・・・うん」



そんなかっこいい顔で、




さらっとこっちが照れるようなセリフを言えるのが凄い。






章輔に気づかれないように下を向いた。







きっと今、あたしの顔は真っ赤だろう・・・。
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