キミに出会えた確率
『ごめん。そろそろ教室戻るわ』


そう言うと章輔はベンチから立ち上がった。



「あ、うん」





『香恋と話せて良かった』




とても穏やかな声・・・






「あたしの方こそっ」





またこうやって話せるのかな?






でも章輔は忙しいよねっ








せめてメールぐらいできたらなぁー。









なんて、話せただけでも夢みたいなのに・・・





これ以上望んだら欲張りだよね。





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