キミに出会えた確率

★それは恋

「うふふっ」



思わず声が出てしまう笑い声。







ついつい口角が上がるのを自分でも分かっていた。






リビングにあるソファーの上で、あたしは章輔から貰ったノートの切れ端を眺めている。







『はい、ご飯よっ』





というお母さんの声にも気づかず・・・。






『ちょっと香恋・・・?』





今日、メールしちゃおうかなっ?







最近、章輔のことを考えていると楽しくなる自分が居る・・・。







『かーーーれーーーん!!』





キ―――――――――ン





お母さんの大声が耳に響いた。







「何っ?もう。うるさいなぁ』




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