キミに出会えた確率
『初めまして♪
俺の名前は結希 章輔(ユウキ ショウスケ)!!
高2です。
泣いてる子の横、素通りできなくてさ(笑)』
結希 章輔・・・という彼は、はにかんだ笑顔でそう言った。
・・・その笑顔が眩しかった。
「初めまして・・・
あたし、雪城 香恋って言いますっ。中3です」
こんなところで自己紹介って・・・
そう思いながらもおどおどして答えたあたし。
まさか人が居たなんて気づかなかった・・・
そりゃあ、思いっきり外なんだから居て当然なんだけど…。
思いっきり泣いてるとこ見られてるし。
やっぱり泣き顔を見られるのは恥ずかしい。
しかも初対面だし・・・。
あたしは俯いて赤くなっただろう顔を隠した。
『香恋・・・ちゃん?』
頭上から穏やかな声が降り注ぐ。
反射的に顔を上げると、優しい眼差しであたしを見据えている彼と目が合った。
『・・・心』
彼はぼそっと何かを呟いたように思えた。
聞き間違いかな?
あたしは大して気に留めなかった。
俺の名前は結希 章輔(ユウキ ショウスケ)!!
高2です。
泣いてる子の横、素通りできなくてさ(笑)』
結希 章輔・・・という彼は、はにかんだ笑顔でそう言った。
・・・その笑顔が眩しかった。
「初めまして・・・
あたし、雪城 香恋って言いますっ。中3です」
こんなところで自己紹介って・・・
そう思いながらもおどおどして答えたあたし。
まさか人が居たなんて気づかなかった・・・
そりゃあ、思いっきり外なんだから居て当然なんだけど…。
思いっきり泣いてるとこ見られてるし。
やっぱり泣き顔を見られるのは恥ずかしい。
しかも初対面だし・・・。
あたしは俯いて赤くなっただろう顔を隠した。
『香恋・・・ちゃん?』
頭上から穏やかな声が降り注ぐ。
反射的に顔を上げると、優しい眼差しであたしを見据えている彼と目が合った。
『・・・心』
彼はぼそっと何かを呟いたように思えた。
聞き間違いかな?
あたしは大して気に留めなかった。