キミに出会えた確率
『ねぇ、香恋ちゃん!!』



名前を呼ばれはっとした。



遥が椅子を傾けて話しかけてきた。




今授業中でしょ・・・



どうせあたしも授業、集中できてないけど・・・。




「は・・・遥。どうかした?」




『ねぇねぇ、さっき噂で聞いたんだけどー』



ため息混じりに話す遥。




「ん?」





『高瀬柚と関わらない方がいいよ』






はいっ??




いきなり何??




友達に友達の悪口を言われたくない・・・。




「何でっ?!柚は親友だよ?」




そうだよ。





いつでもあたしのこと考えてくれて、励ましてくれて・・・。









『だってねぇー』




遥はもったいぶるように言葉を続ける。




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