キミに出会えた確率
『っ・・・。本当は・・・』



ちょっと悲しそうな声で柚は言った。




「えっ?」




『本当はね、ちょっとびっくりしちゃった」




あはは・・・と苦笑いをする柚。




急にあんな態度を取ったことにすごく後悔する。




大切な友達なのに。





噂なんかで失っちゃいけない絆なのに・・・




「許して・・・くれる?」




恐る恐る聞いた。




『あったりまえでしょ!!これからもよろしくね☆』




本当の柚の笑い声だった。





ふっと心が楽になって、涙がボロボロ溢れた。




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