キミに出会えた確率
「これ。」



章輔に写真を手渡した。




多分、手は震えていただろう。




章輔の顔を直視するのがなんだか怖くて・・・。






パッと顔を逸らした。







河原の上の堤防から眺める景色は驚くくらい綺麗だった。






空一面、夕日が綺麗で・・・





静かに風が吹いていて・・・








章輔と初めてあった日は、泣いていたからこんな綺麗な景色にも気づかなかった。







ちゃんと前を見据えると、こんなに素晴らしい景色が広がってるんだ。






そっと章輔のほうに向き直る。
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