風に恋して:番外編
「隠し事?どうした、急に?」
レオは隣に座ってじっと自分を見つめてくるリアを見つめ返す。
結婚式を終えて、他国への挨拶や式典のためにスケジュール調整をしていた公務もようやく落ち着いてきた。今日は久しぶりに1日ずっとリアと過ごせる日。
先ほどまで熱心に本を読んでいたリアが、ふとレオに向き直って真剣な顔をしたかと思えば隠し事をしているだろうと、なぜか断定的な質問をしてくる。
身に覚えのないレオは首を傾げた。
「心当たり、ないの?」
「……あぁ」
レオは少し考えてから頷いた。リアに隠す必要のあることはない。
「嘘つき。私が覚えてないって思ってるんでしょ?」
リアが拗ねたような声を出す。
「リア、さっきから何の話をしている?俺はお前に隠し事なんてしないし、する必要もないだろ?」
レオはリアの頭をそっと撫でて、そのまま髪を指で梳いた。柔らかい髪の毛がレオの指をくすぐる。
リアはじっとレオを見つめたまま。位置的に少し上目遣いになっているリアに、レオはクスッと笑う。睨んでいるつもりなのだろうけれど……
「そういうのは逆効果、って知っているか……?」
そっと唇を寄せると、リアの手がレオの口を塞いだ。
レオは隣に座ってじっと自分を見つめてくるリアを見つめ返す。
結婚式を終えて、他国への挨拶や式典のためにスケジュール調整をしていた公務もようやく落ち着いてきた。今日は久しぶりに1日ずっとリアと過ごせる日。
先ほどまで熱心に本を読んでいたリアが、ふとレオに向き直って真剣な顔をしたかと思えば隠し事をしているだろうと、なぜか断定的な質問をしてくる。
身に覚えのないレオは首を傾げた。
「心当たり、ないの?」
「……あぁ」
レオは少し考えてから頷いた。リアに隠す必要のあることはない。
「嘘つき。私が覚えてないって思ってるんでしょ?」
リアが拗ねたような声を出す。
「リア、さっきから何の話をしている?俺はお前に隠し事なんてしないし、する必要もないだろ?」
レオはリアの頭をそっと撫でて、そのまま髪を指で梳いた。柔らかい髪の毛がレオの指をくすぐる。
リアはじっとレオを見つめたまま。位置的に少し上目遣いになっているリアに、レオはクスッと笑う。睨んでいるつもりなのだろうけれど……
「そういうのは逆効果、って知っているか……?」
そっと唇を寄せると、リアの手がレオの口を塞いだ。