風に恋して:番外編
『ぱー!う、うー』
レオのおこす小さな風がお気に入りのルカは、今日も嬉しそうにくるくるとレオの右手に渦巻く小さな風と戯れている。
レオの寝室、大きなベッドに横になるリアの隣に座っているレオは、風を小さくしたり大きくしたり、風速をいじってみたり、とても楽しそうだ。
そんなレオの優しい笑顔を見ていたリアは、なんだかよくわからない気持ちになった。
小さくため息をついて身体をゆっくりと動かし、レオに背を向けた。
『まー?』
リアの変化に逸早く気づいたのは、彼女のお腹の中にいるルカ。
「リア?どうした?」
「……ううん」
囁くような声で返事をして目を閉じる。
どうしてなのだろう。とても、悲しいような、寂しいような気持ちになって。
「リア」
けれど、レオがそっと髪を梳いてくれるとスッと心が軽くなって。
リアはもぞもぞと身体の位置を元に戻した。レオが先ほどと同じ優しい顔でリアを見つめてくれている。
違うのは……ルカじゃなくて、リアを見てくれていること。
レオのおこす小さな風がお気に入りのルカは、今日も嬉しそうにくるくるとレオの右手に渦巻く小さな風と戯れている。
レオの寝室、大きなベッドに横になるリアの隣に座っているレオは、風を小さくしたり大きくしたり、風速をいじってみたり、とても楽しそうだ。
そんなレオの優しい笑顔を見ていたリアは、なんだかよくわからない気持ちになった。
小さくため息をついて身体をゆっくりと動かし、レオに背を向けた。
『まー?』
リアの変化に逸早く気づいたのは、彼女のお腹の中にいるルカ。
「リア?どうした?」
「……ううん」
囁くような声で返事をして目を閉じる。
どうしてなのだろう。とても、悲しいような、寂しいような気持ちになって。
「リア」
けれど、レオがそっと髪を梳いてくれるとスッと心が軽くなって。
リアはもぞもぞと身体の位置を元に戻した。レオが先ほどと同じ優しい顔でリアを見つめてくれている。
違うのは……ルカじゃなくて、リアを見てくれていること。