風に恋して:番外編
ほどなくして執務室の扉が開き、レオが膝を折ってルカと視線を合わせた。
「ルカ、どうした?」
「ぱー!うーうー」
ルカはレオに向かって手をかざし、風を吹かせた。レオの黒髪がふわりと波立つ。
「ごめんね、レオ。ルカってば、全然言うこと聞いてくれないの」
執務室では、もちろん仕事をしていただろうレオ。その邪魔をしないよう、リアはルカに一生懸命言い聞かせたのだけれど、結局、ルカは子供部屋を半壊するという力技で母親を説き伏せた。
「また、修理が必要か?」
「ん……」
苦笑いするレオに、リアは眉を下げて頷いた。
「まったく、お前は元気が良過ぎる」
レオはルカを抱き上げて執務室のドアに鍵を掛けた。
「レオ、お仕事は?」
「後でもいい。それに、どうせルカが許してくれないだろ」
「う、うー!」
ルカはすっかりご機嫌になってレオの首にしがみつき、3人はそのまま中庭へと出て行った。
「ルカ、どうした?」
「ぱー!うーうー」
ルカはレオに向かって手をかざし、風を吹かせた。レオの黒髪がふわりと波立つ。
「ごめんね、レオ。ルカってば、全然言うこと聞いてくれないの」
執務室では、もちろん仕事をしていただろうレオ。その邪魔をしないよう、リアはルカに一生懸命言い聞かせたのだけれど、結局、ルカは子供部屋を半壊するという力技で母親を説き伏せた。
「また、修理が必要か?」
「ん……」
苦笑いするレオに、リアは眉を下げて頷いた。
「まったく、お前は元気が良過ぎる」
レオはルカを抱き上げて執務室のドアに鍵を掛けた。
「レオ、お仕事は?」
「後でもいい。それに、どうせルカが許してくれないだろ」
「う、うー!」
ルカはすっかりご機嫌になってレオの首にしがみつき、3人はそのまま中庭へと出て行った。