【完】まりあ ~人魚姫の涙~
「俺をほったらかしにして、考え事をしていたお仕置き…」
そう言った敦さんは、私に近づき頬にキスをしてきた。
「……へっ?」
「まりあちゃんのコロコロ変わる表情を見ていて、スッゴク楽しかったけどね」
唖然とする私の肩に手を置き、私の体を反転させてから背中を軽く押す。
「ほら、頑張っておいで。俺はまりあちゃんの人魚姫役、大好きだから早く見たいな」
「………はい」
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