【完】まりあ ~人魚姫の涙~


玄関の扉を開けるとそこは青空が広がっていて、暖かい木漏れ日が私を包んでくれた。




あまりの気持ちよさに目を細める。




春の花の香りが私の鼻腔に入り込んできた。




あぁ…、




気持ちいい---




「オイオイ、まりあ。ぼけっとしてねーでさっさと行くぞ」




呆れたように私に話しかけてきたその人は…、




私の幼なじみの松平 蒼(まつだいら そう)ちゃんだった---


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