【完】まりあ ~人魚姫の涙~
七章 海の撮影は波乱の予感?2日目
「………」
朝起きてこんなにビックリした事って…、
いまだかつてない---
目を開けた瞬間、視界に入ったのは、整った顔の金髪美形の男の人。
昨夜はカーテンを開けっ放しにして寝てしまった為、地平線から太陽が顔を出したこの時間は部屋に明るさを取り戻していた。
その中で朝日を浴びる敦さんの金髪がキラキラと輝いていていつものカッコ良さが3割り増し、…どころか5割り増しかも?
なんて目を見開きながら見ていたら、うつらうつらと瞳を開け始める敦さんを思わずガン見してしまった。
目をうっすらと開けた敦さんはボーっと私を見ているのだけれど、そんな敦さんが幼く見えて…。
あまりの可愛さに、思わず頭を撫でてしてしまった。
「……へっ?」
「あぁ、ごめんなさいっ。敦さんがあまりにも可愛くて思わず…」