【完】まりあ ~人魚姫の涙~
十一章 5年後
「あら~、みんな。お久振り~」
ドアから出てきたその人物は、私達が来た事を大げさなほど喜びながら出迎えた。
しかし…、
目の前のその人は、私達の知らない人だった---
「…誰だ、お前?」
はっきりとそう言ったのは、蒼ちゃんだけ…。
残りの私や裕也さん、敦さんは、たとえそう思っていても何も言えなかった。