【完】まりあ ~人魚姫の涙~
思わず蒼ちゃんを睨みつけてしまったけど、そんな私の事など全く気にする事なくただただ監督の姿に驚いていた。
まぁ、それはそうでしょう。
玄関を開けて出てきたその人は、三十代前半のおしとやかな美人系---
体形だってほっそりとしていて、監督だった頃の原型が微塵もないのだから…。
「薬よ、薬。薬で簡単に性転換も、容姿を変える事も出来ちゃうの。まぁ、そんな事より早く入りなさいよ」