君に Ⅰ 〜あなたに会えて〜
春になって、入学式。
在校生と新入生で別れて座っている。
「やっとご対面できるかなー真琴ちゃん。」
「・・・お前の口をガムテープで止めてやろうか。」
「照れるなってー。じゃ、がんばれよスピーチ。」
「あぁ。」
俺はステージのほうへ向かった。
俺は高等部の次期生徒会長として、そして、成績優秀者としてスピーチを行うことになっている。
入学式が始まって、自分のスピーチの番になった。
「では、成績優秀者、兼次期生徒会長として、水島さん、お願いします。