君に Ⅰ 〜あなたに会えて〜
その男の子は私の顔を見るとニィッと笑って、大きな声で、
「また明日ね!」
そう言って行ってしまった。
私はびっくりした。
ここら辺の地域には私と同じくらいの男の子はいなくって、いつも寂しい思いをしていたからだ。
私も大きく笑って、男の子に届くように大きな声で言った。
「また明日!!」
私は、ワクワク感でいっぱいだった。
もう一人だけの長い休みはないんだ。
そう思うとうきうきしてしょうがなかった。