君に Ⅰ 〜あなたに会えて〜
しかも帰る日が近くなるにつれて、帰りたくないなぁとつぶやくように。
しかも帰る日にはあの子からのプレゼント。
野菜だったけれど、しゅんはうれしそうに言った。
「まことが、来年は作ってくれるんだって!!」
本当にここにきてよかったとつくづく思う。
そして、あの子がくれた野菜のおかげで、ピーマンが食べれるように。
シェフは大喜びだった。
「・・・ピーマンってこんなにおいしかったんだ・・・。」
そう言って後悔するほどおいしかったのかと思い、一口もらおうとすると、
「だめ!全部僕の。」
そう言って全くくれなかったが、ほかの野菜は、とてもおいしかったので、想像できた。