君に Ⅰ 〜あなたに会えて〜

でも、そんな気遣いがうれしくて。

気づいたら、寝てしまっていた。

「は!」

そこに瞬君はいなくて、瞬君のジャケットだけが私にかかっていた。

ベンチに座っていた私は、舞歌のことを思い出し、ばっと立ち上がる。


そのとき、肩を後ろに引っ張られた。

見ると瞬君が。

「もうちょっと休んでた方がいいと思うよ。」

そう言って隣に座った。

< 5 / 122 >

この作品をシェア

pagetop