君に Ⅰ 〜あなたに会えて〜

次の日。

お母さんが来て、大急ぎで封筒を持っていってくれたけど、

屋敷には誰もいなかったらしい。

「ごめんね。昨日仕事が長引いちゃって・・・。」

「いいよ。またあえるんだし。ちょっと完成するのも遅かったしさ。」

私は何でもなかったかのように言う。

でもその後、





私がしゅんに会うことはもうなかった。




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