君に Ⅰ 〜あなたに会えて〜
そして、その封筒に入っていたのは、折り紙で作られたかわいらしい
「・・・ゆびわ・・・?」
小さなハートの飾りがついた指輪だった。
そして、俺はそのまことが書いてくれた手紙をぐちゃっとつかんで、大きな声で泣いた。
また会える?
嘘だ。
会える場所がわからない。
それに、あんなひどいことをした自分はあの子にあっていい資格があるわけがない。
だから、覚えていてもつらいから、早く忘れることにしたんだ。
ここの場所にはあまりこないようにしよう。
そうしなくちゃ、自分を追い込み続けることになるから・・・。