はやく俺を、好きになれ。
慌てて真優を追いかける。


真優の足が遅かった甲斐もあってか直ぐに追い付いた。



「真優!」



腕を掴んで引き留める。


引き留められた真優は俺を睨み付けた。目に溜まった涙と赤い顔に焦った俺は謝る。



「わ、わりぃ!」

「………陽でもエッチなビデオを見るんだね」

「(まだ)見てねえよ。補充の奴等が話してただけだ」

「………本当に?」

「ああ。(まだ)見てねえ」



そう言えば真優は渋々頷いた。
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