はやく俺を、好きになれ。



「陽は絶対誕生日を忘れてると思ったよ。はい、プレゼント」



図星だ。今の今まで忘れていた。


驚きのあまり中々受け取ることが出来ない俺にプレゼントを押し付けてくる。



「ねえ開けてみて?」



ニッコリと微笑まれて俺は黄色のリボンに手をかける。


箱を開けるとネックレスが入っていた。


しかも俺の好みにドストライクだ。



「この前陽と出掛けたときに内緒で買ったの……つ、使ってくれると嬉しい、です」



おずおずと恥ずかしげに言う。


真優を見て抱きしめたい衝動にかられるが必死に抑え、ネックレスを首に掛けた。
< 142 / 200 >

この作品をシェア

pagetop