はやく俺を、好きになれ。
なぁ何でだよ。
どうして、
どうして他の男がお前に触れる?
どうして俺じゃねえ。
俺のほうがお前のことをこんなにも愛しているのに、
――…何で俺じゃねえんだよ。
真優と笑い合っているのが俺じゃないことでこんなにも焦燥めいた気持ちにさせられる。
真優と唇を重ねているのも違う男で俺じゃねぇ。
“どうしてだ、”と、どうにも成らない事ばかりを考えてしまう。それと同時に自分の中にドス黒い感情が涌き出てくる。