はやく俺を、好きになれ。
とにかく真優とは一緒にいたくなかった。 身勝手な嫉妬心がどこまでも真優を傷つけてそうで。


分かってる。 “彼氏”だから、当たり前なくらい。


なのに感情が着いていかねえ。


ただ、嫉妬だけが先走る。


何で俺じゃねえ。と怒りと嫉妬が沸き上がりグチャグチャに心を掻き乱す。


『何で他の男が真優の唇に触れる。』『何でテメエみてえな野郎が真優と微笑み合ってんだよ。』


―――写真の男を殺してたいと、心の底から思ってしまった。
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