はやく俺を、好きになれ。
醜すぎる情緒を真優に曝して軽蔑されることが嫌だった。


そう思っているのに写真の男を殺してやりたいと思ってしまう。


そして真優も滅茶苦茶にしてやりたいと。


そんな汚えことを考える俺を知られたくねえんだよ。


お前の前ではそんな姿を曝したくねえ。


幼馴染みの補正もあってか、それなりに好かれている自信はある。だが真優の周りに集まる男は俺だけじゃねえ。


だからこそ“良い幼馴染み”でありたい。 幼馴染み、それしか俺とお前を繋ぐものはないからだ。
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